映画「ブタがいた教室(2008、日本)」を見ていた。
6年生の教室にやってきたブタ。最初は「育てて食べる」ことを前提としていたが、皆で飼育している内に愛着が湧き、卒業を間近にして「だべるか?食べないか?」で教室を二分するというお話。
ここで小学6年生に命と向き合う機会を与えるというストーリーだ。
食事の際に「いただきます」と言うが、この語源は仏教では「命をいただく」と言うところから来ていると言われる。
生きていく上でヒトはどうしても何かしらの命を奪って生きて行かざるを得ない業を負っている訳だが、それを明らかにしているのが仏教の教えだ。
しかし、最近の教育でそう言うことを教えている家庭はどれだけあるのだろう?
「命をいただく」と言うこと自体が詭弁だという話もある。
それはそうかもしれない。
しかし、何かしらの命をいただかなきゃ生きていけないのは事実で、
命を奪わずして生きられないのであれば、それこそ何を言っても詭弁だと思う。
せめて、息子たちには命の尊さとムダな殺生を忌避する教育をしなければ、と思った。