次に、家を建てる業者を探さなければならない。
ここで方法はいくつかあるのだが、それを列挙してみよう。
1.ハウスメーカーに依頼する
2.工務店に依頼する
3.設計士に依頼する
この内「1.ハウスメーカー」は、設計から建築に至るまですべてをやってくれる。ある意味で気軽にできるが、ハウスメーカーではいくつかのシリーズがあり、そのシリーズの中で建てる事になり、何でもかんでも自由かと言うとそうでもない。
実際、僕らが頼んだ工務店は、その耐震設計に対するこだわりの為に、あまり大きな窓を付けられないなどの制約が生まれた。
「2.工務店」はお気に入りの工務店をまず探してそこに頼み、そこに設計などもお願いする方法。
この場合、お抱えの設計士がいることもあれば、提携している設計士に依頼するなどの選択が生まれることもある。
何より自分が理想とする家を造る工務店があるならそこに頼むことができるメリットがある。
ただ、工務店次第では欠陥住宅になることも…。
「3.設計士」は逆に設計が先にあって、それからそれを再現してくれる工務店を探す作業が生まれる。
お気に入りの設計士がいると、この手法が使える。
ただし「設計して貰ったは良いが、誰もその設計図じゃ建ててくれない」なんて事もあったりで、設計代だけで100万もの無駄金を払ってしまったという話も聞く。
ちなみに、「1.ハウスメーカーに依頼」では、土地を探すところからハウスメーカーにお願いすることが多いらしい。その方がかなり無駄を省けるからだ。「予め設計図と作成し、それに見合った土地を探しに回ると、見つかってからすぐに建てる事ができて無駄な時間が少なくなる」という訳だ。
今回僕らは、先に土地を見つけてからハウスメーカーを探した為、そこから設計→建築開始までに時間がかかった。
では、具体的にどうやってハウスメーカーを探すか?
それはやはり「住宅展示場」が一番だろう。
広大な土地にいくつかの家が建ち並び、その中で気になるハウスメーカーに立ち寄ると色々案内をしてくれる。
このハウスメーカーも色々で、一度入るとしつこく勧誘してくるところから、さらっとしているところまで色々だ。
僕が医師だと知ってか、しつこく家まで押しかけてきたハウスメーカーもあった。
今回は、担当者の感じも良く、元々在来工法で家造りをしてきた地震に対してしっかり対応した造りにこだわる工務店にお願いすることにした。
ポイントは、やはり担当者だと思うが、もちろん、どういう造りをしているか、その設計から建築に至るまでの家造りに対する自負が今回の工務店選びでは重要だったように思う。
担当者1人1人にその想いが感じられるかどうかで、今回お願いした工務店は安心して任せられると感じた業者だった。