小笠原諸島で発生した台風15号は勢力を大きくしながら関東地方を直撃する形で接近した。
深夜から仕事だった私は、台風の接近により出勤できなくなる可能性を危惧し、予定より4時間早く出勤して院内で待機していた。
勤務の時間となって外を見てみると、とてつもない暴風雨が吹き荒れる状態で、それまでの勤務者にも無理に帰宅して事故に遭わないように伝えていた。
幸い職場は大きな被害はなく、瞬停により一部の機器故障を招いた程度で済んだ。
当日は鎌倉市内はもちろん、神奈川県下で多くの停電が見られていたが、現在では復旧している。ただ、千葉県は今も多くの箇所で停電しており、日常生活が送れない状態が続いている。そして伊豆大島では3日目にしてやっとメディアが報じるなど、地域によって対応の遅れが目立った。
よく「便りがないのは良い報せ」と言うが、災害においてはそうでもなく、「便りがないのは悪い報せ」と認識して確認する事が必要なのだろう。
まだまだ当院ができる事は少なく、人が少ない故になおさらやれることが少ないのだが、もっと積極的に災害地派遣ができる体制を整えていきたい。