世界遺産登録を目指していた鎌倉市にとっては悲報となった4月30日。
世界遺産登録への可否を判断するユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス、本部・パリ)で日本が推薦していた「富士山」と「鎌倉」の内、富士山は条件付きで登録となったが、鎌倉は見送りとなった。
イコモスで「不登録」とされた例でユネスコの会議で「登録」とされた例はここ5年間では1例もない。
また、ユネスコで「不登録」とされれば、その後の推薦は原則として認められない。
6月の会議までに推薦を取り下げれば再推薦する道は残されるが、それでも登録に至るコンセプトや構成資産、範囲を変更して一から練り直さなければ、登録はありえない。
長年に亘って世界遺産登録を目指してきた一部の鎌倉市民からしたら悲報であろうが、
人がすれ違うのもギリギリで、車道と歩道との隙間も狭く、大型バスが通行しているのを神業と崇めたくなるようなこの狭小な観光地を世界遺産登録することは、様々な点で市民生活の弊害になるのでは、と外から来た者としては「不登録になってかえって良かった」と思ってしまう。
さてさて、推進派は次の手をどうするかな?