わたくし、一応ACLSインストラクターです。
#ACLS:医療従事者が行う心肺蘇生法。
心臓マッサージだけでなく、気管挿管や薬剤投与を行い、
原因検索まで行って根本的な蘇生努力を行う医療行為。
で、そのACLSインストラクターは2年毎に更新することになっていて、
その条件として、2年間で4回以上の講師を務める事や、BLSの資格を有している事、といったものが必要になります。
このBLSとは、 ACLSが医療従事者が行う心肺蘇生法であるのに対して、一般の誰もが行うことができる心肺蘇生法で、ACLSの基礎になるものです。
このBLSができなきゃACLSを語る資格もない訳で、ACLSのインストラクターたる者は当然できるべき、というのがあるからなんでしょうけど、
常日頃から救急の現場で心肺蘇生を行っている者からしたら、何で今更BLSを受講してまで資格を取らなきゃならんのだ?と思ったり…。
インストラクターの資格更新のためには必要だということで、やむを得ず受講することにしますが、何だか納得いかんと感じるシステムです。
ちなみに、このBLSは先に述べたように誰にでもできる心肺蘇生法です。
さらに、このBLSで行われる心肺蘇生法が行われていなければ、いくら救急隊が病院に運んできてACLSが施されても救命できません。
心臓が止まってから蘇生開始までが遅くなればなるほど、その人の救命できる可能性はグンと下がります。
4分間放置されれば50%、10分間放置されれば0%です。
それだけ発見された方の有効な心肺蘇生法があるかどうかが、その後の救命できるかどうかのカギになります。
ぜひ、皆さんもBLSや一次救命処置と言われる心肺蘇生法を身に付けてください。
それがいつかあなたの周りにいる大切な人の命を救う時が来ます。