事故の予防(特にバイク)

「事故」は予測できずして起こるから「事故」なのだが、
仕事柄関わる事の多い事故で搬送される患者の話を聞くと、「その事故は『予防し得た事故』だったのではないか?」と思う事がしばしばある。

自分が大型バイクに乗ることもあり、また、救急医という仕事をしていることもあり、まだまだ養っていかなければならない家族がたくさんいることもあり、事故を予見し予防に努めることは常に守るべき事だと考えている。

「バイクに乗ること」で事故に遭ってしまった場合、その事故の責任は半分は自分にあると思っている。
いわゆる「貰い事故」でさえ、その事故を予見するべき義務はバイクの乗員にもあると考えている。
と言うのも、バイクに乗ると言うことはわざわざ生身の体を差し出す訳で、
当然、4輪以上の車両と接触すればただでは済まないのはちょっと考えれば分かることだ。
事故で被った障害を金銭的に補償されたとしても、失われた身体機能や生活は戻ってこない。
その結果、辛い想いをするのは大きな障害を負ったバイクの乗員自身である。
だから、バイクの乗員は自分の安全を何より確保しなければならない。

暖かくなるとしばしば見られる薄着での運転、
飲酒運転、酒気帯び運転、
ヘッドホンで音楽を聴きながらの運転、
集団暴走運転など、
これらの無謀な運転で事故に遭えば、自分自身の責任は免れない。
まずは、こういう運転をしている人たちには、今一度自分自身の運転スタイルを見直して貰いたい。

理想的には、しっかり防護を行い、
フルフェイスヘルメット、プロテクター入りのジャケットやパンツ、グローブやブーツの着用を行う。
体調が悪い時や飲酒した時などは乗らない。
その上で、無謀な運転を行わず、余裕を持った運転を心がける。
そういう積み重ねが安全なバイクライフになると信じている。

皆が安全で楽しいバイクライフを送れますように!

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