脳卒中とは、「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」の総称だ。
2011年現在、国内の死因順は1位:悪性新生物(がん)、2位:心疾患、3位:脳卒中となっており、脳卒中で年間12万人前後の人が亡くなっている。
脳卒中は「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」をひとくくりにしたものであるが、それぞれ異なった病態である。
脳出血は高血圧などにより細い血管が破れることによっておこる。
出血する場所や出血量によって様々な症状を呈する。
脳梗塞は血管が詰まることで起こる。
いわゆる成人病や喫煙習慣などが知らない内に動脈硬化を進め、そこに血栓ができたり飛んできたものが詰まったりして発症する。
詰まる場所が末梢の血管であれば症状は局所の症状が多いが、頸動脈などでの大きな血管で詰まるとかなり重大な意識障害などを来したりする。
くも膜下出血は、多くは脳動脈瘤の破裂によるが、動静脈奇形やもやもや病などの血管奇形によっても発症しうる。
人生最悪の頭痛や嘔吐、めまい、失神などの症状で発症する。
発症したら1/3は病院に来る前に死亡し、1/3は治療しても重大な後遺症を残し、1/3は治療によって完全治癒か軽い障害程度で社会復帰できる。
このように脳卒中にはこれらの3種類があることを知っていただきたい。
(今日はひとまずここまで…)