虫に触れない大人たち

都教委:「虫怖い」じゃダメ 内定者に「昆虫触り方」講座

毎日新聞 2012年10月12日 12時29分(最終更新 10月12日 12時58分)

「虫が怖い」「星空をゆっくり見たことがない」−−。学校の先生を目指す学生は自然観察や科学実験の経験が乏しい傾向にあるとして、東京都教委は来春の小学校採用内定者向けに、大学や動物園で簡単な実験や飼育実習の講座を設けることにした。理科への苦手意識をなくしてもらうための新たな試みだ。

都教委は将来のリーダー育成を視野に、都内の教員志望の大学4年生を対象にした「教師養成塾」を毎年開いている。昨年度の受講生150人に対し、指導に関するアンケートを取ったところ、約8割が「理科の実験や動物の観察などに不安がある」と回答。さらに16%が「動物や昆虫が苦手」、20%が「天体や星の観察をしたことがない」と答えた。中には「怖くて虫に触れない」と明かす受講生もいた。

そこで、教壇に立つ前に少しでも自信をつけてもらおうと、内定者約1200人から希望者延べ760人を募り、12月〜来年2月に理科の実践指導の養成講座を設ける。東京学芸大でアルコールランプやガスバーナーなどの使い方、プレパラートの作り方といった基本を教わり、多摩動物公園ではモンシロチョウやバッタに直接触れたりして昆虫などの飼育方法を学ぶ。講師は現役の教授や飼育員が務める。

小学校で理科の授業があるのは3年からだが、1、2年の生活科でも、動植物の飼育や身近な自然観察のカリキュラムがある。都教職員研修センターの冠木健・専門教育向上課長は「児童が戸惑わないよう、まず先生が自然と親しむことに慣れてほしい」と話している。【柳澤一男】

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そういえば、今年の夏に茅ヶ崎の里山公園にカブト虫を探しに行った時、同じくカブト虫を探しに来たと思われる親子とすれ違った。
その時、街灯の光が注がれたアスファルト上にオスの大きなカブト虫が1匹いたが、そのカブト虫を見たその父親は「うわっ、気持ち悪っ!」と言って、横目に去っていった。

虫網を持って彷徨いていたのだから、虫を探しに来たのだと思うのだが…。
父親が「気持ち悪っ!」って言ってるようじゃ、子供は虫を採れないよなぁ、と思ってしまった。

仕事が忙しいからか、虫に触れないからか、虫取りに関わらない父親。
当然、虫に触れないことが多い母親。
その両者の間に生まれた子供たちは当然虫には触れない。

外で遊ぶ場所がないこともあるのだろうが、親が子供の遊びをゲームに託し、外で遊ばせることをさせなくなって、ますます自然との触れあいが希少なモノとなっているのではないだろうか。
子供が小さい時こそ積極的に自然の中で遊ばせるべきだと最近特に思うようになってきた。

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