現在、インフルエンザが猛威をふるっています。
神奈川県でもほとんどの地域で警報レベルに達しており、衛生研究所からは注意喚起が促されています。
インフルエンザは一般的にこの時期に流行するウイルス感染症ですが、咳やくしゃみ、鼻水などの一般的なカゼと似た症状を示すものの、発熱や全身倦怠感、関節痛などの全身症状が強く出ると言われます。
またいわゆるカゼと比べると、感染力が強いのが特徴とされています。
インフルエンザの迅速診断キットが各社から出されていますが、その感度は90%前後とされ、
「特に発症から早い段階で検査を受けても偽陰性になる可能性が高い」とされています。
…> 偽陰性:本当はインフルエンザに罹っているのに検査結果は「陰性」とでること
診断は、医師が患者さんの症状や身体所見から行なうものであり、検査はその判断材料の一つに過ぎません。
それゆえ、必ずしも検査結果が陽性とならずとも、医師によっては「インフルエンザである」と診断します。
次に問題となるのは治療ですが、
一般的なウイルス感染には抗ウイルス薬がないのが一般的ですが、インフルエンザウイルスには抗ウイルス薬があります。(その他のウイルス感染症にも抗ウイルス薬はありますが…。)
この抗ウイルス薬は早ければ早いほど良いとされますが、抗ウイルス薬には異常行動を起こす危険性が懸念されており、その服用については慎重であるべきとの判断もあります。
かつて厚生労働省から「10代の健康な未成年のインフルエンザ感染にタミフルは原則として処方しない」との勧告が出されておりました。と言うのも、インフルエンザは健康的な学童以上高齢者未満の患者が罹患しても、自然経過で治癒すると言われているからです。
新型インフルエンザが流行し、重症化する危険性があるとされて、この勧告については誰も見向きもしなくなった傾向がありますが、タミフル以外の抗インフルエンザ治療薬でも異常行動を起こす可能性は否定しきれないとされています。
それ以外の年代のインフルエンザ治療に、抗インフルエンザ治療薬を用いる事に関しては特に問題視はされておりません。
何より大事なのは、自己免疫力を高めることであり、
水分と適切な栄養、休息をしっかり取ることが自己免疫力を高めることになり、
混雑を避けること、手洗い・うがいをこまめに行うことが、感染・発症の予防につながります。
また、お部屋の換気や加湿も予防の為に大切です。
罹ってしまった場合、マスクをして、人混みを避けることが拡散予防の為に重要です。